2010年10月23日土曜日

木室陽一|まちあるきおどり 中目黒編 Part 8

東京の条件WORKS 2010参加作品

※ブログ「舞踊家 木室陽一 きむろよういち おどるおどる」より転載



プレイ

「まちあるきおどり」中目黒編、2010年10月15日夜の回(8回目ラストの公演)


続々と集まるお客様。
中目黒編ラストの回の盛り上がりの予感。

共に歩く。とか、突然に場所が現れる。とか。
一緒に居つつ、そこから飛び抜ける衝動が、出たり入ったり。

気ままに、気ままに。

静けさならば、静けさのままに。
取り逃がしたならば、失われるままに。
浮かんでは消える。
やはり引き返して、戻ってもみる。


まわりのすべてを取り込んで、
まわりのすべてを恐れさせる事なく、
足の細かな幅も、胸からの大空への投げかけも、共に。
そこにあるものばかりになる。

そんな舞踊に行きつけないものか。


やはり見失いを感じ。

ここから改めて始めるならば。

人の波と流れから、抜け出し、抜け出て。
渡り続けるように。
くぐった土と鉄板の角に立ち。
まわる。
まわる。まわる。まわる。
街を背負って立つような、だいそれた事は、さておき。
足の幅に正確に、まわる。
うねって、とんで、踏みならす。きちがいだ。

格好をつけたつもりはないのだけれど、
納めは丁寧であって。

そして、見えないところに消え去りたい。



執筆:木室陽一
投稿者:印牧